
「石垣島に移住したい!自然に囲まれてスローライフを楽しみたい…」
そんな夢を持っているあなた、ちょっと待ってください!
実は、石垣島には、移住前には知っておきたかったリアルな落とし穴がいくつかあります。石垣島暮らし歴8年の私が実際に移住してから直面した現実をご紹介します。
気になる物価や生活費、人間関係、さらには台風の影響など、知らずに踏み入れてしまうと大変なことに!
移住を考えている方は、ぜひ読んで、事前に準備を整えてから素晴らしい移住生活を送ってくださいね!


石垣島移住のリアル|「理想」と「現実」のギャップ
移住を考える際に、石垣島の美しい自然やスローライフに魅力を感じる人が多いですが、実際には「都会との違い」を痛感する場面が少なくありません。特に、生活インフラや商業施設の少なさ、さらには仕事の選択肢にもギャップがあります。このギャップを理解し、事前に準備をしておくことが重要です。
今回は石垣島に移住してみて知ったリアルを五つご紹介!
1.物価の高さと買い物の不便さ
石垣島では、物価が高いです。特に食費や日用品の価格が都会に比べて高めで、スーパーの品揃えも限られがちです。また、欲しい商品がすぐ手に入らないことがあるため、オンラインショッピングを利用したり、計画的に買い物をすることが求められます。移住前に、物価や生活費のチェックをしておくと後悔しにくくなります。
食品・生活費・家賃相場は?
食費 | |||
---|---|---|---|
米 | 4,400円 | さつまいも | 213円 |
玉ねぎ | 98円 | いちご | 798円 |
だいこん | 350円 | もやし | 108円 |
家賃相場 | |
---|---|
ワンルーム(1R) | 4万円~6万円 |
1LDK | 6万円~9万円 |
2LDK~3LDK | 9万円~17万円 |
光熱費(家族3人暮らしの7月) | |
---|---|
電気 | 15,000円 |
水道 | 3,000円 |
ガス | 4,500円 |
スーパーやドラッグストアの品揃え事情
石垣島のスーパー事情
- 大手スーパー(サンエー・マックスバリュ・かねひで)があり、基本的な食材はそろう
- ただし、本土のスーパーと比べると品揃えが限られ、特に加工食品・冷凍食品・お菓子・飲料の種類が少ない
- 基本的に本土より物価は高め(特に乳製品・パン・お米など)
- 地元の新鮮な食材ならファーマーズマーケット(JAゆらてぃく市場が人気)
石垣島のドラッグストア事情
- 医薬品・日用品は本土とほぼ同じ価格&品揃え
- 化粧品やスキンケア用品の種類は少なめ(特にデパコスは石垣島では揃わない)
- マツモトキヨシ、サンキュードラッグ、スギ薬局などの有名ドラッグストアはない
ネット通販
最近では、Amazonや楽天などの大手オンラインショップでは、大型家具を除いてほとんどの商品が送料無料となっていますが、時折、購入後に追加送料に関するメールが届くこともあります。
さらに、ネットショッピングでは商品が届くまでに1週間以上かかる場合もあります。


↑こちらは3月4日に発送された商品ですが、実際に届いたのは3月12日でした。
欲しい商品は、余裕を持って購入することをお勧めします。
2.意外と人は優しくない?最初は「よそ者扱い」される現実


「田舎だから優しい」は幻想?
「地方の人は温かい」「田舎は助け合いの文化がある」というイメージを持って移住すると、期待と現実のギャップに驚くかもしれません。確かに、長年住んでいる人同士のつながりは強いですが、新しく移住してきた人に対しては慎重な姿勢を取ることが多いのは本土と変わりありません。
特に、過去にマナーの悪い移住者がいた場合、その悪いイメージが移住者全体に影響することも。例えば、ゴミの分別を守らなかったり、地域のルールを無視したりする人がいると、「また新しい移住者が来たけど、今度はどうなんだろう?」と警戒されがちです。
地域コミュニティの壁を超えるには?「郷に入っては郷に従え」の精神が大事
時間をかけて関係を築くことが大切です。まずは「郷に入っては郷に従え」の精神を意識し、地元の文化やルールを尊重する姿勢を持ちましょう。ゴミの出し方、近所付き合いのマナーなど、その土地ならではのルールをしっかり守ることも大事です。
結局、人間関係がすべて!移住成功者の共通点
移住の成否は「どんな家に住むか」「どんな仕事をするか」だけでなく、人間関係もとても大切 だと思います。地域のマナーやルールを守りながら、積極的に関わることで、石垣島での暮らしがより楽しく、充実したものになります。新しい環境を前向きに楽しみましょう!
3.医療・病院の選択肢が少ない現実
石垣島には病院やクリニックはありますが、大都市のような医療機関や専門医が少ないため、病気や怪我の際に不便さを感じることがあります。特に、専門的な治療や無痛分娩を受けるには、本島や他の離島へ移動が必要です。移住を決める前に、医療環境や緊急時の対応策をしっかり調べておきましょう。
石垣島の医療機関はどんな感じ?


主な医療機関リスト
・県立八重山病院(石垣市内で最大の総合病院)
・石垣島徳洲会病院(大型の総合病院)
・各クリニック・歯科医院(内科・皮膚科・眼科など)
緊急時はどうする?本島や他県へ行くケースも
重篤な症状や高度な医療が必要な場合は、本島(沖縄本島)や他県の病院へ搬送されるケースがあります。特に夜間や台風時には移動手段が限られるため、いざという時の対応を事前に知っておくことが大切です。
🚑 緊急搬送の流れ
- 県立八重山病院で一次対応 → その場で治療可能か判断
- 必要に応じてドクターヘリ・民間機で搬送(那覇や本土へ)
- 受け入れ先の病院へ到着後、本格的な治療開始
出産時の実体験
現在、石垣島で分娩可能な病院は県立八重山病院のみです。
また、産婦人科は一か所(30週までの妊婦健診が可能)、そして助産院も一か所あり、助産院での出産は県立八重山病院の分娩室を借りて行うシステムとなっています。
本来は無痛分娩での出産を希望していましたが、八重山では普通分娩のみが行われている現状です。
それでも、県立八重山病院での出産は、先生や助産師さん、看護師さんをはじめ、全員がとても素晴らしく、結果的に八重山で産んで本当に良かったと心から思える体験となりました。
ただし、検診の際には長い待ち時間があるため、余裕を持ってスケジュールを組むことをおすすめします。
4.気候の厳しさ(台風・湿気・暑さ)に要注意!
石垣島の気候は、温暖で湿気が多く、台風の影響も大きいです。特に夏は暑さと湿度が高く、台風シーズン(7月~10月)は頻繁に影響を受けます。エアコンや湿気対策を万全にしておかないと、生活が不快に感じることも。台風時の備えを事前に整えておくと、安心して生活できます。


台風シーズンのリアル|停電・断水・物流ストップ
石垣島の台風は想像以上に影響が大きく、停電や断水が数日続くこともあります。 船の運航が止まると、食料や日用品の供給もストップする可能性があるため、買いだめや発電機の準備が必要不可欠です。
想像以上に過酷な湿度と塩害問題
海に囲まれた石垣島は、とにかく湿度が高い!タンスにしまった服や靴、カバンが気づけばカビだらけ…なんてことも日常茶飯事。 除湿機やこまめな換気が欠かせません。
快適に暮らすための対策
台風シーズンを乗り切るためには、非常食・飲料水の確保、停電対策が重要です。さらに、湿気対策として除湿機やサーキュレーターの活用、塩害対策として家電や金属部分の定期的なメンテナンスも忘れずに!
5.車なしでは生活が成り立たない?交通事情を解説
石垣島は公共交通機関の本数が限られており、日常的に車がないと不便です。特に、移動が多い場合や買い物をする場合は、車が必須です。自転車やバイクでの移動も可能ですが、島の広さを考慮すると車の所有をおすすめします。


石垣島のバス事情|本数・運行エリア・料金は?
空港↔港、市街地↔スーパーなどの主要な場所への移動にはバスを利用できます。ただし、北部へ行くバスの本数は少なく、不便に感じることもあります。
自転車や徒歩での生活は可能?現実的な話
職場が家から近く、市街地エリアに住んでいるのであれば車なしでも生活は可能です。ただし、休日にビーチへ遊びに行くなど行動範囲を広げたい場合は、車があると格段に便利になります。
車を持つなら?購入・レンタル・カーシェアの選択肢生活は可能?現実的な話
車は本土から購入することも可能ですが、送料がかかるため割高に。 石垣島には中古車販売店があり、ジモティーなどで個人売買もあるので、島内での購入がおすすめです。
【結論】石垣島移住で後悔しないための対策とは?
石垣島移住を後悔しないためには、現実的な準備が欠かせません。住む場所や仕事の準備、生活費の見積もり、気候や医療の調査をしておくことで、移住後の生活がスムーズにスタートできます。短期滞在して現地の環境を実際に体験することもおすすめです。移住前に失敗を避けるための準備をしっかり行い、自分に合った生活スタイルを見つけましょう。